002中国飛んでけ車イス





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SANY0102.JPG 
今回のレポーターは、本ツアーを主催頂いたモナークケアの小澤代表です。
 
日本の福祉業界を第一線で活躍されている小澤氏というフィルターを通じたレポート、
どうぞお楽しみください。
 

 

7台の車いすを北京に運びました! 

4月26日から4日間の日程で、中国・北京を訪問しました。
 
万里の長城に植樹活動をするという目的の、イオングループが主催するツアーだったのですが、
同行者13名の理解と賛同を得て、合計7台の車いすを運ぶ事が出来ました。
 
私は息子とふたりで参加したのですが、モナークケアとして2台の車いすを提供するのに加え、
昨年知り合ったNPO法人“飛んでけ!車いすの会”の事務局長さんとも連携して、
合計7台の車いすを持って家を出発いたしました。
 
 

車いすは手荷物で運べば無料なのです

SANY0002.JPG車いすって、旅行の際に、ひとり一台であれば、無料で飛行機に載せて運ぶ事が出来るのです。
 
それを活用して、日本で不用になった車いすを海外に運び
使ってもらうという活動をしているのが“飛んでけ!車いすの会”です。
 
2台は北京市赤十字会を通じて、市内リハビリ施設にいる脳性まひの子供達に、
残りの5台は、同じく北京市内にある高齢者福祉施設にそれぞれ届ける
予定となっておりました。
 
7歳の息子にとって、今回がはじめての海外旅行。
飛行機に乗ることも実は初めてでした・・・。
 
おまけにゴールデンウィークの真っ只中の行程だったので、成田空港も、北京空港も大混雑!!
 
こんな中、無事に車いすを運び、届ける事ができるのか。
かなり緊張と不安な気持ちでの出発・初日でした。
 
 

北京到着 子供用の車いすを贈呈

SANY0068.JPGそんな中ではありましたが、なんとか無事に北京に降り立ち、
赤十字会スタッフのカルロスさんとのコンタクトに成功、
2台の子供用車いすをお渡ししました。
 
北京市の南西地区にある、脳性まひの子供たちのリハビリテーション施設に車いすは運ばれて、
そこでフィットする子供に使ってもらえる事となります。
 
直接その施設を訪問し、子供達と会って、
目の前で使えるのかどうかの確認が出来なかったのは残念でした。
 
カルロスさんは、とてもやさしい笑顔が印象的なメキシコ人で、
長年の中国滞在で中国語はとても上手に話す事が出来ました。
 
あとから来た女性中国人スタッフの趙暁燕さんと共に、車いすの操作の方法、
折りたたみかた等を身振り手振りでしか伝えられない私たちの説明を、
とにかく熱心に聞いて下さいました。
 
ヘッドレスト(頭・首を支えるクッション)がない事が不安材料として指摘があり、
事前の情報連絡の大切さを感じ、次回はもっと精度を上げて行きたい
と思いました。 
 
 

高齢者福祉施設を訪問

SANY0097.JPGツアー行程3日目には、北京市内の高齢者福祉施設を訪問し、
手渡しで車いすを寄付する事が実現しました。
 
大きな病院に併設している施設で、全部で510床のベッドがある大規模な施設です。
 
身体状況も、ほぼ自立の方から全介助が必要な方まで幅広く、
建物内でのフロア分けによって区分し、スタッフ配置などの効率化を
図っていました。
 
週ごとのリハビリメニューや、歌や書写、体操などのアトラクションも
用意されており、日本と大きく変わらないなぁ。という印象が強かったです。
 
私たちの到着を、なんと30名くらいの高齢者の皆さんが車いすに座った状態で
待っていてくださり、ちょっとしたセレモニーを催してくださいました。
 
高齢者(入居者)の撮影は禁止されていて、そこにいた方々の無垢な笑顔や、
やわらかな表情をお見せできないのが残念ですが、私たちと同行して下さったメンバーにも、
出迎えてくれた気持ちに感動し涙をこぼしていた方がいました。
 
言葉は通じなくても、心で交流が出来た、そんなあたたかい体験でした。
 
ただ、ここでもそれぞれの車いすが実際に誰の手に渡るのかが見ることは出来ず、
しっくりこないままで施設をあとにすることとなりました。
 
 

課題も見えてきました

SANY0102.JPG“飛んでけ!車いすの会”の活動のコンセプトは、
“手渡しで顔の見える交流”であることが最大の特徴です。
 
今回は、実際に利用する方々が全く見えなかったわけではないけれど、
完全に見ることは出来なくて、セレモニーのようになってしまいました。
 
また、とても立派な施設で、本当に切羽詰って車いすが必要な人々が待つ環境ではないようでした。 
 
中国の国家のプライドなのか、情報操作なのか、厳しい現場ではなかったことは確かでした。
 
こういった活動は、自己満足だけで終わることがないようにしていきたいですし、
一回きりではなく、継続的に、長く行なう事で、お互いの交流や信頼関係を築いていく
ようになることが大切ですね。
 
 

文:小澤 重史(モナークケア 代表取締役)

 

参加者インタビュー!

■中野 節子さん(北海道より参加)

看護師で、飛んでけ車いすの会のメンバーでもある中野さん。
飛んでけ車いすの会を運営する立場としても、色んな収穫があったようです。

 

■小澤 重史さん(ツアーの主催者)

今回のレポーターであり、千葉で福祉用具の販売・レンタルを手がけるモナークケアの代表。
このような企画を考え、多くの人を巻き込みながら実現する姿に、いつも感銘を受けております。