インタビュー:2007年11月30日
はじめに
平成14年度内閣府「男女共同参画社会に関する世論調査調査」より平成14年度の内閣府「男女共同参画社会に関する世論調査調査」によれば「女性が子供ができても職業を続けるほうが良い」との割合は、平成4年度の23.4%に比べて37.6%へと、ここ10年で大きく伸びている。
また、「子供が大きくなったら再び職業をもつ方が良い」との割合も36.6%あり、「時期を問わずに子供ができても職業を持つほうが良い」との割合は74.2%(回答者を女性に限れば78.6%)にのぼる。
つまり、70%以上の国民が「子供を持つ女性の社会参画を望んでいる」ことが読み取れる。
しかし、現実的には子供を持つ女性の社会参画には課題が多い。
そんな課題に対して、企業という手法で解決に取り組んでいる会社がある。
それが、10万人の主婦ネットワークを持つキャリア・マムだ。
今回、代表取締役の堤 香苗氏にキャリア・マムの取り組みについてお話を伺った。
インタビュー・文=後藤 広明(社会貢献プランナー)
キャリア・マムとは?
キャリア・マムは、主婦10万人の声を社会に発信する主婦マーケティング会社だ。
identity、sympathyという言葉を大切にし、キッチンなどの商品開発コンサルティングや口コミプロモーション等、「主婦にもできること」ではなく、「主婦だからできること」を提案し続けている。
代表は2児の母親で、フリーアナウンサーとしての経歴を持つ堤 香苗氏。
彼女のキャリア・マムへの想いは、単に主婦の社会参画を促す場だけではなく、主婦を通じて社会を変えてゆく「ソーシャル・イノベーション」の想いが込められている。
キャリア・マム設立の経緯 〜母の背中×子供の影響〜
子供ができたら仕事をやめる。
13年前はそんなことが当たり前な時代でした。
学生までは男女の差はありませんが、社会に入った途端、変わってしまう。
おかしなことが起こっているのに、誰もおかしいと言わない。
正に「裸の王様」だと感じました。
出産後、世の中は子供による残虐な事件が頻発していました。
なぜ、そのような世の中になったのか?
自問自答を続けました。
私が学生の頃にもいじめはありましたが、自殺や殺人にまでエスカレートすることはありませんでした。
何が違うのか?
当時は、いじめやケンカを仲裁してくれる友人、大人、つまり、他人に関心を持ち、他人を受け入れる人が多く存在していたからだと思います。
では、なぜその機能がなくなってしまったのか?
その答えをある日、公園で見つけました。
公園デビュー、公園ジプシーという言葉が存在するように、新しく公園に来た人は、なかなか仲間に入れてもらえない。
その人を置き去りにして、すっと居なくなってしまう。
そんな母親の姿を、幼い子供達はしっかりと見ているのです。
子供にとって一番身近な存在である母親が、他人を受け入れない。
いくら小学校から道徳の勉強を初めても、
その前に他人を受け入れない原体験があるのです。
「凛とした大人世代を創りたい」
「自分の子供の為にも・・・」
そんな想いで、育児サークル「PAO」(キャリア・マムの前身)を設立しました。
キャリア・マムが実現したいこと 〜主婦×identity〜
他人を受け入れるには、どうすればよいか?
他人を傷つけないようにするにはどうすればよいか?
その答えが、自分への自信、つまりidentityであると考えました。
しかし、多くの女性は結婚して苗字を失い、子供ができると「○○ちゃんのママ」と呼ばれ、名前も失います。
つまり、identityを失っているのです。
「一人一人が自分を信じることができれば、この国は発展していく」
キャリア・マムでは「主婦にもできること」ではなく、「主婦だからできること」を通じて、主婦のidentityの確立を目指しています。
主婦のidentityを通じて、社会を変えていくこと、それがキャリア・マムの実現していきたいことなのです。
キャリア・マムの成果 〜主婦×社会〜
何事も、大変なのは初めの1歩です。
よく「シェーク」に例えるのですが、初めのひと口はとても大変だけど、いったん飲み始めると、あとは意外と簡単。
主婦の社会参加も同様で、初めだけ手を添えれば、後は自分達でまわり始めます。
その初めの一歩がキャリア・マムです。
キャリア・マムをやっていて嬉しく思うのが、「お母さん達がいい顔になる」こと。
これまでほとんど家にいた人が、PTAの役員になる等、積極的に外に出て行くようになります。
家族以外にも自分を必要としている人がいることに気づくのです。
社会起業家を目指す人へ 〜ビジネス×人〜
企業というのは、右手にそろばん、左手に想い、その両者が不可欠です。
若い方で頭の良い方は、常に「ビジネス論」で論じている人がいますが、最後は人と人。挫折もあるし、これが経済社会です。
「高い志」と「鋭いそろばん」で、自分の生み出したプロフィットに共感してもらうことが大切です。
今後の抱負 〜走る×継続〜
まずは会社として、株主の期待に応えるべく活動を進めていきます。
具体的には、もっと沢山の人が働けるようにしたいですし、在宅以外の仕事も広げたいと思っています。
「昨日より今日がステキになるように、今日より明日がステキになるように」今までの価値観にとらわれず、これからも走り続けます!
問い合わせ先
団体名 |
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代表者 |
提 早苗
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著書 |
編集後記 〜webmasterのつぶやき〜
「主婦のidentityが社会を変える」
キャリア・マムに秘められた堤氏の熱く、深い想いがひしひしと伝わってきた取材でした。
「一人の想いが、10万人の心を動かすことができる」そんな素晴らしい実績は、多くの人にとっても心強い事例です。
これからもガンガン先頭を突っ走ってくださいね。
応援しています!

saveproject代表
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