インタビュー:2007年12月13日
はじめに
「リサイクル」という言葉にどの様な印象を受けますか?
「環境にやさしい」、「エコ」、「経済的」など、
今や、多くの人がプラスのイメージを抱くのではないでしょうか。
車を始め、家電、書籍、ビル、マンションなど、
ありとあらゆるものがリサイクルされ、再び世の中に受け入れらてきた。
そんなリサイクルの波は、介護用品にまで及んでいる。
従来は産業廃棄物であった介護用品に再び命を吹き込んでいる。
今回、介護ベットを中心とした、介護用品のリサイクルを手がけている
モナークケア代表の小澤 重史氏にお話を伺った。
インタビュー・文=後藤 広明(社会貢献プランナー)
モナークケアとは
モナークケアは千葉を中心に介護用品の販売・レンタルを行う地域密着型店舗をもつ企業だ。
「やさしさ」と「笑顔」にあふれた社会の実現を理念としている。
モナークケアの特徴は「介護用品のリサイクル事業」を展開していることだ。
最近は大手もリサイクル事業に乗り出しており、その先駆けといえよう。
また、特筆すべきはモナークケアの志の高さだ。
彼らのビジョンは国内に留まらず「介護を通じた日本とアジアの架け橋」を見据えている。
介護用品のリサイクルをはじめたきっかけ 〜転機×困惑〜
平成18年の介護保険制度の改定が大きなきっかけになっています。
介護ベットや車椅子をレンタルした場合、その代金の90%が国から補助されます。
平成18年以前は、介護度の重い軽いによらず、レンタルサービスを受けることができました。
しかし、平成18年度の制度改定で、その対象者が狭められたのです。
介護ベットは新品で買えば30万から40万。
つまり、昨日までベットや車椅子を使っていた人でも、
お金が無ければ使えないという問題が出てきました。
お客さんからの相談も多く、「なきゃ困る人が沢山いる・・・」
そんな現状を目の当たりにしました。
そんな背景で、安く提供できる介護ベットを探していました。
始めは、外国製の安いベットを探し、さらに利益を削ることで対応していました。
しかし、それでは会社がもたない・・・
そんな時に着目したのが、不要になった介護ベットの存在です。
日本製の介護ベットは、大変品質が良く、手入れをすれば15年、20年と使えます。
一方で、平均的な介護寿命は4年。
つまり、介護ベットは10年以上も寿命を残して、役目を終えることがわかりました。
しかも不要になった介護ベットは、大半のご家庭はお金を払って”ごみとして処分”していたのです。
「使いたくても使えない人」がいる一方で、「お金を払ってまでも処分したい人」がいる。
そんな現実が見えてきました。
処分する介護ベットを引き取り、必要とする人に提供することができれば・・・
そんな想いから介護用品のリサイクルがスタートしました。
これまでの取り組み 〜想い×リスク〜
「お客さんのニーズに応えたい!」そんな一身で、
「介護ベットを無料で引取ります。きれいであれば買い取ります。」
というサービスを開始しました。
内心は「動かないものばかりだったらどうしよう・・・」
「ビジネスとしてやっていけるのか・・・」
そんなリスクを抱えながらのチャレンジでもありました。
予想通り反響は大きかったですね。
本当に多くの人が困っているということを、改めて感じました。
試行錯誤を繰り返しながら、介護ベットの部品交換や消毒の課題をクリアし、
何とかリサイクルの介護ベットを提供できる体勢が整いました。
得られたもの 〜挑戦×成果〜
何よりも「お客さんが喜んでくれる」というのが最大の収穫です。
「モナークケアは親切・・・」「モナークケアに相談してみたら・・・」
そんな嬉しい口コミも広がってきました。
少し離れた地域の人も、モナークケアに足を運んでくれるようになりました。
本当にありがたいですね。
それから、いろんな所からご相談を頂ける様になりました。
その結果、これまで得られなかった情報や、ネットワークも得られるようになりました。
社員にも変化があったのです。
お客さんの役に立っていると言う喜びが、社員のモチベーションを高くしています。
本当に多くのものが得られています。
リスクを背負ってチャレンジして良かったです。
モナークケアのこれから 〜夢×架け橋〜
やりたいことが沢山あります。
介護用品のリサイクルの仕組みを発展させ、ハンディキャップを持った人やシニアの
雇用の場を創りたいですね!
それから、今回の取り組みで、日本は本当にもったいないことをしていることが分かってきました。
日本では使えないものでも、それを必要としているアジアの国が沢山あります。
そういう人たちに使ってもらえる仕組みづくり、人材教育をしていきたいです。
また、日本の介護人材不足は今後も益々深刻化すると考えています。
そうなると、近い将来、外国の方が日本人の介護をするということも十分にありえます。
更に、その経験を母国に持ち帰り、普及させるという循環も期待できます。
「2013年にアジア圏に福祉人材教育・研修センターを設立する」
これが弊社のミッションです。
モナークケアは、これからも「日本とアジアの人と物の架け橋」を目指していきます!
問い合わせ先
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ブログ |
編集後記 〜webmasterのつぶやき〜
介護用品の販売・レンタルの会社が何ゆえにリサイクルに取り組むか?
そんな疑問を払拭する、モナークケアの壮大なビジョンに触れることができた。
「2013年にアジア圏に福祉人材教育・研修センターを設立する」
そんな壮大なミッションも、話を聞いているうちに明確なイメージに変わっていた。
小澤さん、あなたならできると思います!
これからも全面的に応援します!

saveproject代表
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